壺中の天
2001 年、元旦、私の菩提寺である、石雲寺の住職、宮本亨一和尚より、「いつも壺を作っている小野寺さんにぴったりの言葉を見つけたから」とおっしゃって、「壺中の天」の色紙を頂く。詩人李白の言葉だった。自分の進むべき道に明るいものを感じた。
ギャラリーではお客様の中で、「大きい壺は、ほしくても買えないので、下駄箱や本棚などに手軽に置ける、小さな壺を作ってほしい」という要望の声があがっていたので、手ごろな小さな壺を「壺中の天」と称して商品化することにしました。
「壺中の天」は、記念品として、納められるようになりました。部屋に壺を置くことで心が安らぎ、落ち着く。狭い壺の中をのぞくと、こんなに狭い壺の中でも気持ちの持ち方で、別天地を見ることも出来るという教えがある。現代を生きる私たちはプラス発想で物事を考える事は大切なことである。壺中の天は「物事、出来事を善く解釈しなさい」というメッセージを持つ辰砂壺である。
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