辰砂壺
平成 13 年 6 月 第 37 回国際公募亜細亜現代美術展 入選
伝統的な流れを素直に表現した、昔の種壺を思わせるような作品です。農機具販売店の中をギャラリー風に改装して妻と二人だけで始めた陶芸の店が開店して、一年ほど経過して出来上がった作品です。辰砂釉が安定せず、数多くの失敗作の中で、温かい主張と、発色の落ち着きが、「ホット」させてくれた作品です。
亜細亜交流会のオープニングに参加して、東京都美術館の二階の食堂で、先輩の陶芸家の方々や審査員の先生方から「まさしく、どこから見ても、見事な辰砂壺ですね。これだけ見ごたえのある辰砂壺は初めてです。とにかくゴルフなどは止めて、本気になって、陶芸だけに打ち込むように。」と励まされました。
この時の励ましは今でも大切にしております。
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